もしわからないときにはアスベスト分析をしてもらおう

2000年代以前において、多くの建築物で使われていた素材の一つがアスベストです。アスベストは石綿と呼ばれる材質で、木材や鉄筋コンクリートに接着剤と一緒に吹き付けるもしくは塗料に混ぜて塗ってしまうという方法で用いられます。なぜアスベストが使われていたのかというと、この材質は高い遮熱性能があるだけでなく弾力があったので振動による影響を抑えることができたからです。さらに取り壊した後に取り除けば、再び接着剤や塗料に混ぜることで再利用できたのも使われてきた理由になります。

そのため2000年代以前では魔法の建築材として用いられてきたのですが、2000年代に入ると使用は原則禁止となります。その理由としてアスベストは有毒性があることがわかり、それのよって肺がんなど重い病気を引き超すことが分かったからです。現在では使われない素材ですが、2000年代以前に建築された建物には残っている場合があり注意がいります。この建築素材の厄介なところは、使われているどうかは見た目ではわからないことです。

もし2000年代以前に建てられた建築とわかったら、迷わずに分析機関に依頼することをお勧めします。分析機関では、専門の器具を使って使用されているかどうかを判別します。まず使用されていると思われる建築物を立ち入り禁止西、外壁の素材を専用の採取機を使って安全に削り取るのです。そして削り取った素材を専用の顕微鏡でのぞき、そこに綿らしきものがあれば使用されている可能性を考慮します。

そして綿の正体をさらに専用に分析機にかけて、それがアスベストと分かれば断定となる流れです。断定された建物は外部に漏れないように安全に内部素材を分解していき、最終的に建物全体を取り除きます。