アスベストの調査は必ず行おう

ビルやマンション、商業施設を建設する上で、使い勝手が良かったり、コストが安い建材を使いたいと思うのは当然でしょう。耐火性や断熱性、電気絶縁性や耐アルカリ性を持った素材は、建築の現場において非常に重宝します。こうした性能を有するものとして石綿が挙げられるのです。使い勝手の良さから高度成長の建設には必ず石綿が使われていました。

ところが建設から何十年と経て、この建設に従事した職人たちが相次いで中皮腫や肺がんを発症するように成って居るのです。石綿つまりアスベストを吸いこむことで、それが10年から50年の潜伏期間を経て病気を発症することがわかってきました。時間が経過しているにも関わらず、当時のゼネコンや不動産業者、勤務する解体業者に損害賠償請求をする職人も後を絶ちません。こうしたことに配慮し、大気汚染防止法が強化されアスベスト調査は義務化されるように成って居ます。

アスベスト調査を怠って解体を行うと厳しい罰則が科されるようにもなって居るのです。一度罰則を受けた業者は社会的信頼を失墜させられるので、企業として存続するのは難しくなります。現代はニーズにこたえる形で低料金で非常に簡単な方法でアスベスト調査が出来るように成って居ます。検体を少し採取しそれを袋に詰め、郵送するだけで調査報告を得られるように成って居るのです。

こうした調査結果があることで、解体現場でも飛散防止の対策を講じやすくもなって居ます。