アスベストは調査会社に任せるとよいでしょう

アスベストは石綿とも呼ばれる物質で自然に産出する繊維状珪酸塩鉱物の総称です。熱や摩擦に強いだけでなく酸性やアルカリ性にも耐えることができ、絶縁性も備えています。価格も安いため建築資材や電気製品、自動車部品など様々な用途に使われてきました。この物質には蛇紋石系のクリソタイルの他に角閃石系の5種類が存在します。

クロシドライトとアモサイト、アンソフィライトとトレモライトに加えてアクチノライトが角閃石系のアスベストです。様々な産業における使用量が圧倒的に多いのがクリソタイルであり、クロシドライトとアモサイトも大量に使われました。クロシドライトとアモサイト、クリソタイルの順に有害性が強いという特徴があります。2005年に行われた日本政府による調査では、家庭用の744製品にアスベストが使われていました。

それらのうちで人体への影響が考えられるのは火鉢と一緒に販売されていた灰ですが、1960年代には製造が終了しています。石綿肺や悪性中皮腫、肺がんなどを引き起こすためアスベストは2006年に使用禁止となりました。古い建築物などには現在もこの物質が残っており調査が必要な場合があります。建築資材が経年劣化すると強度が低下します。

何らかの圧力で損傷すれば粉塵となり飛散する可能性があるので注意が必要です。建築物の改修工事や解体でも空気中に飛散して健康被害を引き起こす可能性が存在します。危険なアスベストの状況について詳しい調査が必要な場合には、専門の会社に任せる必要があります。適切な養生を施して飛散を防ぎつつ専門の機材を使えば安全に調査を行うことができます。

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