アスベストの調査がいまでも必要な理由

アスベストと聞くと懐かしい名前だと思うかもしれません。建築分野ではダイヤモンドと呼ばれるほど重用された素材ですが、これは発がん性があると調査で発覚して多くの建造物で除去が行われました。ただ、それも随分と昔のことなので今は問題ないと考えるかもしれません。しかし、近年もう一度このアスベストがニュースに取り上げられました。

それが珪藻土の問題です。珪藻土バスマットは人気の商品でしたが、ここにアスベストが混入していたことが調査で発覚してネットでは大騒ぎとなりました。問題の背景には、日本では規制のある素材ですが製造国の中国では使用が禁じられておらず、日本の法律に詳しくない企業が使ってしまったと言います。バスマットを扱っていた企業が家具販売店の大手やネット通販の大企業だったこともあり、多くの人が被害にあいました。

もちろんアスベストの直接的な身体への被害報告はありません。飛散すると危険な素材ですが、腐食が進んだりといった商品がかなり劣化した状態になるまでは無視していいとされています。ところが珪藻土バスマットは汚れたときにその部分を削ってきれいにしていたユーザーが多かったので、その場合は飛散する可能性がありました。そのためネットユーザーにとってはかなり大きい問題となります。

結局、混入した商品は回収となります。いったんは解決したと見られたアスベスト問題ですが、グローバル化の現代はどんな商品が紛れ込むのか分かりません。そのため調査は現在も必要です。

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