アスベスト調査は大切な義務

古い建物が数多く残っていて大切にされてきたことは素晴らしい面もありますが、リスクも存在しています。思わぬところにアスベストがあって、調査しないまま解体したり災害による倒壊があったりすると健康被害を広げてしまう可能性があります。ビルなどの不動産を持つ方は事前にアスベスト調査が義務づけられているので、使われた部分がある建物かどうか、忘れずに調べなければいけません。耐火や断熱及び防音等の効果を狙って使われているので、一般的に多く普及している建材だった物です。

健康被害がわかり使用が禁止された、平成18年9月以前の建物は要注意です。いったん吸い込んでしまうと肺の中に長くとどまり、病気の原因になることがわかっています。飛散しても目に見えず、臭いもないため空気中にあっても避けることは難しいです。対応を怠ってしまうと罰金が科せられる可能性があり、除去しないと懲役になる恐れもあるので、使用が認められる建物はアスベストの調査を受けましょう。

解体だけでなく、改修を行う予定の場合でも同様で、建材の取り外しなどで飛散が起こる可能性があるなら対応する必要性があります。建物が古くて資料がなく、使われているかわからない場合も専門家に相談しましょう。事前に調べるだけでなく、作業中や作業後のアスベスト調査も必要になってきます。含有分析から濃度の測定まで、一貫して行える専門業者に依頼するとよりよいです。

結果は報告義務があるので、しっかりと報告用の資料を準備してもらうことも忘れてはいけません。