
アスベストが人体に有害であると認識される以前は法律で使用を禁止されておらず、現存する古い建築物の中にはふんだんに使用される場合があります。
しかし、その古い建築物もやがては取り壊す必要が出てきており、もし、取り壊すとなったら、アスベストの粉塵が飛散し、大変に危険です。そこで、その有害な粉塵が生じるかどうかのいくつかの専門的な分析方法があり、そのための基準というものもあります。通常、アスベストと呼ばれる石綿を分析するには専用の機械で空気を採取し、その空気の中に有害な繊維がどれくらい含まれているのかを確認します。確認するには顕微鏡用いて、空気を取り込んだフィルターにどれぐらいの繊維が付着しているのかを確認します。しかし、分析に用いる顕微鏡は我々が知っているものと異なり、今では欧米でも主流とされている偏光顕微鏡が使用されます。今でははこの偏光顕微鏡が国際基準ともなっており、大変信頼できるものとなっています。また、石綿の粉塵が入っているかの判断基準として多色性、消光角、形態、分散色等、様々な基準が設けられています。これらの基準に照らし合わせて石綿が危険な範囲の量があるかわかるため、決して、素人では粉塵の確認ができません。また、アスベストそのものに近づくことが危険であるため、もし、アスベストが用いられている可能性がある建物を分析する際には必ず、専門の業者に依頼をするようにしましょう。細かい結果も報告してくれる上、古い建物を壊す際の相談にも乗ってくれるはずです。
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