安全な作業現場を確保する！アスベスト分析

大気汚染防止法の改正によってアスベスト調査が義務付けられました。作業現場の安全を確保するためのものとなっており、解体や改修、リノベーションなどの関連工事をする際に事前調査をした上で分析結果を報告書にして労働基準監督署や都道府県の担当窓口に届けなければなりません。また24時間オンラインで受け付けている他、届け出られた調査報告書はデータ化され保存されます。アスベスト分析は専門調査会社が対応しており、特に請負会社からの依頼に基づいてアスベストの使用の有無を判断したり、成分の分析をおこないます。

法的対象となる物件は合計面積が80㎡以上、改修・解体・リノベーションなどの作業工事にかかる費用が税込み100万円以上であるため、ほぼすべてが対象になるといって良いでしょう。アスベスト調査や分析にかかる期間は約2週間から4週間です。そのため施工管理する際には、超関連の期間をも含めておく必要があります。気になる費用は1件あたり7万円から13万円ほどとなっており、これらの費用は請負代金の中に含まれます。

基本的に使用が禁止される2006年9月1日以前に建築されたものが対象である他、特に1980年代までに建築されている場合は石綿使用が確認される可能性が高いため、必ず調査する必要があります。分析結果で石綿の存在が確認された場合は、作業スペースの隔離・粉塵除去設備の設置・換気対策を行います。これにより石綿バクリスクを軽減して労働者の安全を守ります。